News:ニュース速報 | 2002年6月6日 05:01 PM 更新 |
情報処理振興事業協会(IPA)セキュリティセンターは6月6日、5月のウイルス届出情報をまとめた。届出件数は4月に続き2000件を突破。“Klezの嵐”が収まらず、Klezの届出件数は、全体の8割を占める高水準となった。
5月の届出件数は2410件と、4月の2012件からさらに増加。また実害率も、4月の6.7%から1.1%増加し、7.8%となった。
4月に続き、Klezが猛威を振るい、Klezの届出件数は1943件と全体の8割を占めた。IPAによると、1種類の月間届出件数としては、2001年12月のBadtransの2701件に次ぐ高水準という。
このためIPAでは、サイトに同ウイルスに関するFAQを掲載し、ユーザーに注意を呼びかけている。FAQでは「私のメールアドレスで、身に覚えのないメールが送られているようです。私のPCはウイルスに感染しているのでしょうか?」などの一般ユーザーからの質問に、「Klezは差出人を詐称します。あなたのアドレスは差出人アドレスとしてウイルスに悪用されているだけで、感染していない可能性があります」などと回答している。
またIPAは、ユーザーは気付かないうちにウイルスに感染しているケースが多く、Klezのように発病するとPC上のデータがすべて破壊される危険のあるウイルスもあることから、アンチウイルスソフトで感染の有無を検査するように呼びかけている。
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[ITmedia]
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