News:ニュース速報 2002年6月7日 05:37 PM 更新

シマンテック、新種ウイルス「VBSWG」を危険度「3」で警告

米国で見つかった新種のVBスクリプトワームの感染が広がっているとして注意を呼び掛けている

 シマンテックは6月7日、新種ウイルス「VBS.VBSWG.AQ@mm」を危険度「3」で警告した。感染すると、OutlookやIRCユーザーに自身のコピーを送信する。なお、破壊活動は行わない。

 「VBS.VBSWG.AQ@mm」は、自身のコピーを添付した電子メールをOutlookとIRCユーザーに送信するよう設計されたVBスクリプトワーム。5月28日に発見された「zoo」ウイルスの亜種で、6月6日(米国時間)に見つかった。シマンテックでは、同ウイルスの感染が広がっているとして、危険度を「3」に引き上げ、警告している。

 同ウイルスは電子メールの添付ファイルとして届く。Subjectは「Shakira's Pictures」、本文は「Hi : i have sent the photos via attachment have funn...」、添付ファイル名は「ShakiraPics.jpg.vbs」。

 添付ファイルが実行されると、自身のコピーをShakiraPics.jpg.vbsとしてWindowsディレクトリ内に作成。また「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\ Windows\CurrentVersion\Run」レジストリに、「Registry wscript.exe C:\WINNT\ShakiraPics.jpg.vbs %」という値を追加する。さらに感染したコンピュータに接続されているすべてドライブ上の.vbs、.vbeファイルに自身のコードの上書きを試みる。

 その後同ウイルスは、Outlookに登録されているアドレスすべてに自身のコピーを添付したメールを送信する。またIRCソフト「mIRC」の構成ファイルを書き換えて、ユーザーがIERCのチャットサーバに接続するたびに自身のコピーを送信するという。

 同ウイルスは活動終了後、「You have been infected by the ShakiraPics Worm」というメッセージを表示する。

 シマンテックは、サイトに同ウイルスの情報や駆除方法を掲載し、注意を呼びかけている。

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▼ シマンテック 「VBS.VBSWG.AQ@mm」情報

[ITmedia]

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