News:ニュース速報 2002年7月5日 05:34 PM 更新

国際宇宙ステーションからメールが届く「スターアニバーサリー」

IHIエアロスペースは、国際宇宙ステーションからユーザーに電子メールを送信する「スターアニバーサリー」サービスを開始する

 IHIエアロスペースは、国際宇宙ステーション(ISS)からユーザーに電子メールを送信する「スターアニバーサリー」サービスと、ISSに日記などを保存したCD-ROMを保管できる「スターダイアリー」サービスの応募受付を7月7日に開始する。応募期間は10月31日まで。

 「スターアニバーサリー」は、ユーザーのメッセージを、結婚式や誕生日などユーザーが指定した記念日にISSから電子メールで送信するサービス。メールは宇宙飛行士が撮影した地球の画像を背景に設定して届ける。


メッセージ例

 ユーザーから集めたメッセージをCD-ROMに保存し、ロシアが2003年1月30日に打ち上げるロケットに搭載して、ISSに送られる。メッセージには暗号処理が施されるため、宇宙飛行士などに見られる心配はないという。

 文字数は最大400字。料金は3万円。メッセージの送信期間は2003年3月から2004年2月まで。

 「スターダイアリー」は、最大1万字の日記や詩などをISSに保管できるサービス。料金は3万円。スターアニバーサリーと同じく、CD-ROMに保存してロケットでISSに届ける。保管期間は2003年3月から2004年2月まで。

 保管期間が終了した後、CD-ROMは大気圏に再突入するロケットに載せて、焼却される。

 両サービスの応募者にはロケットの打ち上げ証明書とメッセージの預かり証を発行するほか、ロケットの発射の様子をサイトでストリーミング配信する。さらにISSが目視できる方位や時間を知らせるサービスも提供する。ISSの明るさは-1.5〜2等星で、晴天の明け方や夕方などに月数回見ることができる。

 両サービスとも応募期間は7月7日から10月31日まで。応募はサイト(http://www.starmail.jp/)で受け付ける。応募者が3500人に達しなかった場合、サービスは中止される。

 サービスは、宇宙開発事業団(NASDA)が4月15日に発表した国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」の利用拡大アイデアの1つ(4月15日の記事参照)。

 ISSは、米、ロシア、欧州、日本、カナダが共同で開発している宇宙ステーション。地上から約400〜500キロ上空を約90分ごとに周回している。


国際宇宙ステーション完成予想図

関連リンク
▼ 「スターアニバーサリー」「スターダイアリー」

[ITmedia]

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