News:ニュース速報 | 2002年8月1日 09:22 AM 更新 |
ナナオは8月1日、最新ハードウェアに専用設計筐体、独自ソフトを組み合わせたデジタルビデオ(DV)制作システム「MediaDirector」シリーズの新製品2機種「MediaDirector GP6000-A」「同GP9000-A」を発表した。価格はオープンだが、実売はGP6000-Aが68万円前後、GP9000-Aが98万円前後になる見込み。
MediaDirectorは、各種DVや動画コンテンツのリアルタイム編集・作成が行えるDV制作システム。アナログフィーリングを重視した操作性で、DVD ビデオからVideoCD、PC、VHSテープ、ストリーミングまで、さまざまな編集用途に対応している。
今回の新製品は、CPUにPentium 4、チップセットにIntel 850Eを採用し、メモリには高速なRIMMを搭載した。GP6000-AがPentium 4/2AGHzでメモリ256Mバイト(PC800-45 RDRAM)、GP9000-AがPentium 4/2.4BGHzでメモリ512Mバイト(PC800-40 RDRAM)となる。DVキャプチャカードは、定評あるカノープス製「DVStorm-RT」を搭載した。
グラフィックスカードに、デュアルディスプレイに対応したMatrox Millennium G550を採用。画像の取り込みから各種編集作業をアナログ感覚に近い操作性とスピーディに実行できる自社開発のDV編集用ジョグコントローラ「DC-1」を標準装備している。「作業とプレビューのウインドウを別々に表示させ、編集の流れを確認しながら作業することができる」(同社)。
GP9000-Aは、システム用の内蔵HDD(約40Gバイト)のほかに、編集データ用としてリムーバブルタイプのHDD(約120Gバイト)を標準で搭載。GP6000-Aは、内蔵HDD(80Gバイト)をパーティションで区切り、70Gバイト分が編集データ用として割り当てられている。空きベイを使用して、GP9000-AのリムーバブルHDDを利用可能。オプションのリムーバブルHDDは120Gバイトと80Gバイトが用意される。専用設計の黒い筐体は、前面にDV端子やアナログビデオ/オーディオ端子、アナログボリュームを装備し、操作性を重視している。
編集ソフトはAdobe Premiere 6.0、カノープスStormEditを標準で同梱するほか、編集作業ソフト「EIZO Navigator」、アフレコソフトウェア「EIZO Narrator」、デスクトップ・バーチャルリモコン「EIZO Manipulator」といった独自の編集支援ソフトウェアを標準で装備している。また、編集ソフト上で扱っている音声レベルを視覚的に確認できる専用の音声レベルメーターを装備する。
「各地のショールームで毎週開催しているデジタルビデオ制作の無料セミナーでユーザーから情報収集を行い、それをもとにハードを構成した。“プロスペックでありながら、誰もが使える”をコンセプトに商品化している。デジタルビデオ制作に必要なハードとソフトがこの1台に凝縮されている」(同社)。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | GP6000-A | GP9000-A |
CPU | Pentium 4/2AGHz | Pentium 4/2.4BGHz |
メモリ | 256Mバイト(PC800-45 RDRAM) | 512Mバイト(PC800-40 RDRAM) |
HDD | 80Gバイト | 40Gバイト+120Gバイト(リムーバブル) |
ドライブ | DVD-R/RW | |
グラフィックス | Matrox Millennium G550 | |
ディスプレイ | なし | |
実売価格 | 68万円前後 | 98万円前後 |
発売時期 | 8月20日 | 9月20日 |
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