News:ニュース速報 | 2002年8月7日 03:13 PM 更新 |
ケーブル・アンド・ワイヤレス IDC(C&W IDC)は8月7日、総務省に対し、固定電話から携帯電話への接続料金をNTTドコモグループが設定できるとする約款の変更を命令するよう要請した。C&W IDCは「公共の利益を守り、事業者による差別的扱いを是正するのが目的」としている。
同社は固定電話から携帯電話に着信するサービスの導入を検討してきた。だが固定から携帯への接続料金は、接続約款によりNTTドコモグループが設定権を持つ。このため料金をめぐって合意が成立せず、C&W IDCはサービスを断念したという。
固定電話から携帯電話への接続料金の設定権は携帯電話事業者側にあり、NTTドコモグループの場合は3分80円となっている。C&W IDCは「現行の料金設定権では、携帯電話事業者が不要なコストを固定事業者に負担させている。ユーザー料金が高止まりすると同時に新サービスの導入が阻害される」と主張。
また国際電話や携帯電話事業者から携帯への着信は、発信事業者側で自由に設定できるため、「固定事業者に設定権が認められていないのは差別的」とし、電気通信事業法に基づき(96条-2)、NTTドコモに対し接続約款を変更する命令を出すよう総務省に要請した。
固定から携帯への接続料金をめぐっては、平成電電が7月、「接続料金が高すぎ、格安サービスが実現できない」として総務省に裁定を申し立てている。
[ITmedia]
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