News | 2002年8月29日 08:40 PM 更新 |
Flashムービーもしっかり測定。Webサイト利用動向サービスのレッド・シェリフは8月29日、新サービスとして「Macromedia Flash」で作成されたコンテンツへのアクセス動向を測定する「フラッシュ・メジャーメント」を発表した。9月1日より運用を開始する。「既存の測定方法では、Flashファイルのダウンロード回数を測定するにとどまっているが、この新サービスではFlashの効果について正確に測定することができる」(レッド・シェリフ増田勇社長)。
フラッシュ・メジャーメントの測定指標には、インプレッション数(Flashムービー内の指定したシーン/フレームの表示ごとにカウント)、ボタンクリック数、マウスエンター回数(画像上にマウスポインタが置かれた回数)、ホーバータイム(画像上でのマウスポインタの滞在時間)、イベント滞在時間(最初のイベントから次のイベントが発生するまでの時間)――など10項目がある。
利用動向を測定するには、「Flash Player 4」以降でサポートされる「アクションスクリプト」を利用し、ムービーに3〜10行ぐらいのスクリプトを挿入する(Flash Player 4/5/6(MX)に対応)。スクリプトが埋め込まれたFlashムービーをユーザーが操作すると、測定指標に基づき、データがレッド・シェリフの計測サーバに送信される仕組みになっている。レッド・シェリフ側では、アクセスログを収集/集計し、顧客企業にオンラインでレポートを提出する。料金は、Flashアニメーションの月間インプレッション数に応じた従量制になっているが、目安としては20万ページビュー/月まで7万円から。
ブロードバンドの普及によって、企業はFlashアニメーションの導入に二の足を踏まなくなり、むしろ積極的に、FlashによってWebサイトを効果的に演出しようとしている。しかしながら増田社長は、Flashムービーの現状について次のように指摘する。
「本当は、誰もFlashの効果が分かっていない。どのくらいの人が最後まで見てくれたのか? Flashでナビゲーションバーを作ったものの、果たしてエンドユーザーは使っているのか? Flashで商品を紹介しているが、どの商品が一番注目されているのか? 計測してみれば、こういった“素朴”な疑問も解決できる」。
なお、レッド・シェリフによれば、将来的には、企業が自社Webサイトに導入しているFlashコンテンツだけではなく、最近増加傾向にある「Flash広告」についても、利用動向を測定できるようになるという。
[中村琢磨, ITmedia]
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