News:ニュース速報 2002年8月29日 06:40 PM 更新

新「ライフボート」創業、「システムコマンダー」を販売へ


 Cコンパイラ「Lattice C」などで知られた老舗ソフトハウス・ライフボートの名前を持つ新会社がこのほど設立され、8月29日に設立発表会を都内で開いた。米V Communicationsと国内代理店契約を結び、マルチOS管理ツール「システムコマンダー」は2003年2月以降は同社が販売する。

 新会社「ライフボート」は今年5月に設立され、9月1日から本格的に営業を始める。資本金は5000万円で、エディタ「MIFES」を開発・販売しているメガソフトが出資した。

 旧ライフボートは1981年の設立。海外の優れたソフトを国内に紹介し、特にLattice CやCP/M用Cコンパイラ「BDS C」などコンピュータ言語コンパイラが知られている。エディタ「RED」でMIFESと機能拡張競争を繰り広げたこともあった。

 1998年に「ソフトボート」に社名を変更し、2000年にはアイネットの子会社になった。今年4月になってPC製造などを手がけるプロトンに吸収され、現在はプロトンソフトボート事業部として事業を継続している。

 新ライフボートは、旧ソフトボート出身者が設立した新会社。現在、V Communicationsの「システムコマンダー」シリーズはプロトンソフトボート事業部が国内販売しているが、ライフボートはV Communicationsと販売代理店契約を締結。2003年2月以降、システムコマンダーを含むV Communications全製品をライフボートが販売するとしている。

 新会社はネットワーク・システム管理ソフト分野をターゲットとし、V Communicationsのネットワーク対応CD/DVD仮想化ソフト「CD Anywhere Network 2.0」や米W.Quinnのストレージ管理ソフトなどを販売する。メガソフトのFAXソフト「STARFAX」シリーズの法人向け販売も手がける。

 2003年6月期に売上3億円、2005年6月期に同12億円を目標に掲げ、2005年以降のIPOを目指す。ライフボートの森誠社長(旧ソフトボート製品本部長)は「旧ソフトボートの経営を総括して改善しつつ、精神を受け継いでいきたい」と話している。

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