News:ニュース速報 2002年9月5日 05:41 PM 更新

今年上半期のプリンタ市場はまたマイナス


 ガートナージャパンは9月5日、2002年上半期の国内プリンタ市場出荷調査の結果をまとめた。出荷台数、出荷金額とも前年同期に比べ約1割のマイナスとなり、企業のIT投資抑制とPC販売不振の影響をこうむった。

 出荷台数は326万台(前年同期比8.2%減)、金額は1763億円(同11.2%減)となり、初めてマイナスに転じた2001年下半期に続いて市場縮小となった。全体のベンダー別シェア(台数ベース)は、セイコーエプソンが44.4%でトップ。2位がキヤノン(37.5%)、3位が日本ヒューレット・パッカード(3.7%)となっている。


2002年上半期プリンタ市場全体のベンダー別シェア(台数)

 このうち、インクジェットの出荷台数は255万台(同7.5%減)、金額は630億円(同5.1%減)。「市場は飽和状態に近づいており、買い替え需要を喚起する特徴ある製品が必要」(ガートナー)。インクジェットのベンダー別市場シェア(台数ベース)は、セイコーエプソンが49.9%でトップ。キヤノン(40.2%)、日本HP(4.6%)が続いた。


2002年上半期インクジェットプリンタ市場全体のベンダー別シェア(台数)

 企業向けページプリンタ(レーザープリンタなど)の出荷台数は60万6000台(同11.3%)、金額は894億円(同15.4%)。カラーページプリンタはプリンタ市場で唯一成長が期待できるとしているが、IT投資が抑制されている現状ではモノクロからのリプレースに時間がかかると見ている。

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