News:ニュース速報 | 2002年9月5日 06:41 PM 更新 |
情報処理振興事業協会(IPA)のセキュリティセンターは9月5日、8月のコンピュータウイルス届出状況をまとめた。「Klez」の届出が5カ月連続で1000件を超え、被害が長期化している。
8月の届出総数1756件のうち、Klezの届出はおよそ6割に当たる1062件。4月から5カ月連続で1000件を上回っている。
同センターはKlezの被害が長期化している理由として、(1)差出人アドレスが実在するか、あるいは実在しているようにみえる、(2)セキュリティホールを悪用し、メールをプレビューするか開いただけで感染する、(3)差出人アドレスを詐称するため、感染者の特定が難しい──を挙げている。特に(3)の点から感染者が誰にも指摘されず、感染に気付かずにウイルスメールを発信し続けているようだ。
同センターは「ウイルスによる被害を他人事と思って対策をとらないユーザーは被害にあいやすく、また感染に気付かない場合も多い」として、アンチウイルスソフトベンダーが提供している無償チェックなどを利用するよう勧めている。
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