News | 2002年9月6日 10:01 PM 更新 |
ここでは、2005―2010年の近未来の暮らしを提案している。未来の家族を生活をイメージしたリビングキッチンやヘルスケアスペースを見ることができる。
パナソニックセンターは、1階から3階までが一般公開施設となっているが、建物自体は4階建てだ。実は最上階には、一般ユーザーには公開しない企業ユーザー向けの「ビジネス プレゼンテーション ショウケース」がある。ここには、201X年の暮らしを体験できる「フューチャーコミュニケーションスタイル」や、松下グループの最新ビジネスソリューションを紹介するコーナーが用意されている。
また、この4階フロアには、コンテンツを制作・蓄積し、パナソニックセンター全体に配信する「コンテンツ配信センター」も設置されている。館内各施設へのHD(ハイディフィニション)映像配信システムや、高速・大容量のギガビット光ネットワークで構成されたブロードバンド動画配信などは、この場所で全て管理されているのだ。
地球環境との共存をテーマにした建築
パナソニックセンターのテーマの1つに「地球環境との共存」がある。施設全体が、松下グループの環境・エネルギーへの取り組みを紹介していく展示物となっているのだ。
まず、太陽光発電システムを壁面や採光ガラスにモジュール化して埋め込み、建築デザインと融合したクリーンエネルギーシステムを構築している。また、海風が強い臨海地区という地域特性を生かしたエネルギーシステムとして、風力と太陽光のハイブリッド発電を行う街灯「風かもめ」を、同センターの周囲に設置。これらのクリーンエネルギーシステムで、センター全体で使う電力の2%をまかなっているという。
また、地下機械室に雨水を貯蔵して活用する「雨水利用システム」や、リサイクルで集められたブラウン管の破砕ガラスを固めてタイルに使ったり、工場から排出される使用済みプラスチックや廃木材を原料とする合成木材を施設内の床やデッキに使用されている。最先端技術によって、パナソニックセンター自体が太陽/水/空気といった「自然」とコラボレーションしているのだ。
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[西坂真人, ITmedia]
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