News | 2002年9月13日 10:07 PM 更新 |
9月14−15日にパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される「ソニードリームワールド」。一般公開に先立ち、13日にはソニーグループ関係者ならびに報道関係者に展示内容が公開された。先日の内覧会では「準備中」のため非公開だった「エンタテイメントゾーン」を見てきた。
エンタテイメントゾーンの目玉は、やっぱり「モモの庭付き一戸建て」である。今年12月に発売予定の「PostPet V3」は、従来バージョンから大幅にパワーアップ。キャラクターが3D化されるほか、狭い部屋に“閉じ込められていた”モモが、庭付きの一戸建て遊んだりするのだ(ただ、残念ながら展示会場ではPostPet V3のデモンストレーションは行われていなかった)。そのモモのお家が、ソニードリームワールドの会場に出現した。しかも、中に入ることもできる。
エンタテイメントゾーンの雰囲気がそうさせたのか、この日、アイドルの篠原ともえとトークショーを行なったソニーの出井伸之会長は、これまでに見たことがないほどテンションが高かった。篠原ともえと名刺交換したり、彼女がパーソナリティを務めるSo-netのブロードバンド番組への出演を約束したりと、とにかく上機嫌。「メル友になりましょ〜」(篠原ともえ)という傍若無人な要求には、「どっちが先にメールを書くかが重要だよな」と経営トップらしく(?)問題の本質を突いてみせた。
木原研究所の新技術
「エレクトロニクスゾーン」では“未来型バイオ”が話題になっているが(9月11日の記事参照)、ソニー木原研究所が紹介している開発中の新技術もなかなか興味深い。
子ども用の玩具自動車に搭載されていた「リアルタイム3Dカメラ」は、画像処理と、被写体からカメラまでの距離計測をワンチップで処理する技術。開発中のものでは、被写体までの距離を色で識別できるようになっており、近付き過ぎると「ストップ!」などと警告が出る仕組みになっていた。「はじめからこういった用途で使おうと思っていたわけではないが、自動車の車庫入れの際に、後方の映像を視認するだけでは、正確な距離は分からない。これは、リアルタイム3Dカメラの現実的な使い方かもしれない」(ソニー木原研究所)。
またソニー木原研究所では、LEDの点滅パターンで個体を識別する技術も紹介している。これは、人間の目には見えない速度で点滅するLEDを専用のカメラで捉えると、LEDに埋め込まれたID情報が表示されるというもの。「将来的には、街角のあちこちにLEDを埋め込んで、カメラを通してあらゆる情報を取得できるようになるかもしれない」(同研究所)。
[中村琢磨, ITmedia]
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