News:ニュース速報 2002年9月26日 07:47 PM 更新

松下と東芝、ブラウン管事業を統合

松下電器産業と東芝は9月26日、ブラウン管(CRT)事業を統合することで合意したと発表した

 松下電器産業と東芝は9月26日、ブラウン管(CRT)事業を統合することで合意したと発表した。両社で新会社を設立、両社のリソースを結集することで競争力を高める。新会社の事業規模はTV用ブラウン管で世界3位になる見通し。

 2003年1月1日付けで統合準備会社を設立。3月末までに統合を完了する。新会社の出資比率は松下60%、東芝40%。統合されるのは、両社の研究開発・製造・販売に関わる事業。松下はアメリカ、ドイツ、マレーシアの、東芝はアメリカ、タイ、インドネシアの各国外拠点も統合する。両社が出資して設立したブラウン管資材の共同購買会社「エムティ・ディスプレイ・プロキュアメント」も含む。新会社の事業規模は連結販売高で約2700億円、人員は約1万6000人。

 ブラウン管市場は成熟しているが、PDPや液晶ディスプレイと比べ明るさや色再現性、コストパフォーマンスで優位性があり、世界市場では年率2−3%(数量ベース)の成長が見込まれている。

 松下は画面全体を均一に高画質化させるマスク技術「Super Slot Tension」、東芝は輝度とコントラストを向上させる「マイクロフィルター」を持つ。両社の技術を融合することで高性能な製品を市場に投入するほか、効率化でグローバル競争に勝ち残れる体制を整える。

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[ITmedia]

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