News:ニュース速報 | 2002年10月8日 11:24 PM 更新 |
コーレルは10月8日、都内にあるカナダ大使館にて製品発表会を開催、統合グラフィックツール「CorelDRAW Graphics Suite 11日本語版」および「CorelDRAW 11日本語版」を11月22日に発売すると発表した。国内発売元はメディアヴィジョン。
1989年の初版リリース以来、13年目を迎える老舗のドロー系グラフィックツール。今年4月のCorelDRAW 10日本語版の発売から半年余りという短いバージョンアップ期間となるが、本バージョンではソフトの全般的な安定性の向上、ブラッシュアップのほか便利な新機能が数多く追加されている。
CorelDRAW 11に新たに加わった「シンボル」機能では、オブジェクトをシンボルとして定義して同一ファイル内で利用することにより、ファイルサイズを小さく抑えられるようになった。ファイルのエクスポート時にも効果があり、同じ形状の図形が連続した画像をPDFファイルに書き出す場合等には、ファイルサイズの抑制が顕著に現れるという。
また、曲線化オブジェクトに対して、輪郭をにじませて自然な湾曲効果を得られる「染み付けブラシ」、部分的な波状効果を加えてギザギザの輪郭を作成できる「ラフブラシ」など、ユーザーにとって面倒だったブラシ効果を簡素化する機能を搭載。ペンタブレットを使用した筆圧、傾斜にも対応している。
さらに、2クリックで3点を指定するだけで楕円、曲線、矩形を描画できる「3点描画ツール」、ベジェ曲線を描く際のプレビューを見る感覚で使用できる「ペンツール」など、描画ツール類を装備。外部アプリで作成したリッチテキストのインポート時に、フォントや書式の維持・破棄を選択できるテキスト関連の機能も強化されている。
フォト編集ツールのCorel PHOTO-PAINT 11では、目的のエリアに線を引き、その内側を塗りつぶすといった作業を行うだけでマスキング・切り抜きが可能な「カットアウトツール」、ユーザーのマウス操作に応じてWebのボタン表示等を変化(JavaScript使用)させられる「ロールオーバー効果」などの機能を追加。また、Webにアップロードする画像サイズを削減できる「Webイメージ最適化」機能を備えるほか、JPEG2000形式での書き出しにも対応している。
Webグラフィック・アニメーション作成ツールのCorel R.A.V.E. 2では、CorelDRAW 11と同じくシンボル機能の搭載により、オブジェクト、アニメーションの繰り返し・再利用が簡単に行えるようになった。また、メイン以外に独立したタイムラインを持つ「スプライト」もサポート。このシンボルおよびスプライトの利用により、Webアニメーション作成の作業工程が効率化するほか、Macromedia Flashムービーへの書き出しファイルサイズを最適化できる。
このほか、Flashムービーに「Play」「Stop」「Load/Unload Movie」などを設定できる「ビヘイビア」をサポート。単純操作でテキストアニメーションを作成できる、テキストパスの結合による「トゥーイーニング」機能なども新たに搭載されている。
製品名 | CorelDRAW Graphics Suite 11日本語版 | CorelDRAW 11日本語版 |
収録ソフト | CorelDRAW 11、Corel PHOTO-PAINT 11、Corel R.A.V.E. 2 | CorelDRAW 11、Corel R.A.V.E. 2 |
価格 | 8万4千円 (アカデミック版:4万2千円) | 5万8千円 |
(アップグレード版) | 3万8千円 | 2万5千円 |
対応OS | Windows 98/Me/NT4.0/2000/XPおよびMac OS X 10.1(製品には両OS版が同梱) |
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