News:ニュース速報 2002年10月11日 09:59 AM 更新

FCC、デジタルラジオ新技術にゴーサイン


 米連邦通信委員会(FCC)は10日、デジタルAM/FMラジオ放送のための「IBOC(In-Band On-Channel)方式」と呼ばれる技術を承認した。同方式の開発元である米iBiquity Digitalから発表があった。iBiquityは、米国の大手ラジオ放送局各社から出資を受けてデジタルAM/FM放送技術を開発しライセンス供与している会社。

 FCCのお墨付きを得たことから、米ラジオ放送局各社は、iBiquityがライセンス供与するデジタル放送技術「HD Radio」を使ったデジタルラジオ放送を開始できる。家電メーカーから、HD Radio技術を採用した製品が2003年1月開催のConsumer Electronics Show(CES)で発表される見通し。

 IBOCでは、既存のアナログAM/FM放送との共存が可能。アナログ放送波と同時にデジタル信号を送信することができ、新たな周波数を確保する必要がない。また、音の信号と同時に交通情報などのワイヤレスデータを流すことができる。

 National Association of Broadcasters(NAB)のCEO、Edward O. Fritts氏はiBiquityの発表資料に寄せたコメントの中で、FCCの承認を「米ラジオ放送の歴史の中で最も画期的な発展の1つを約束するもの」と表現している。→関連記事

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▼ iBiquityのプレスリリース

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