News:ニュース速報 | 2002年11月1日 02:51 PM 更新 |
日本ヒューレット・パッカード(HP)とコンパックコンピュータは11月1日、合併し、新会社「日本ヒューレット・パッカード」が発足した。対外的な記念セレモニーなどは行われず、静かな船出となった。
米Hewlett-Packardと米Compaq Computerが合併したのは今年5月。国内拠点では8月1日に営業部門が統合されているが、それから3カ月を経て正式に1つの会社として再出発する。合併比率は旧コンパック株1株に対し旧日本HP株0.81。
新・日本HPの代表取締役会長には旧日本HPの寺澤正雄社長、代表取締役社長には旧コンパックの高柳肇社長が就任。本社は旧コンパックの本社所在地である東京・品川区東品川の天王洲セントラルタワーに置く。資本金は100億円、従業員数は約6000人。
新会社は4事業部体制となる。
・エンタープライズ・システム・グループ(ESG)──サーバ、ストレージ、管理ソフト、各種ソリューションなどITインフラ
・HPサービス(HPS)──コンサルティング、SI、アウトソーシング、保守・サポートなど各種ITサービス
・イメージング&プリンティング・グループ(IPG)──プリンタ、多機能プリンタなどデジタルイメージングデバイスとサプライ品、アクセサリ
・パーソナル・システムズ・グループ(PSG)──ノート/デスクトップPC、ワークステーション、PDAなど
合併で新会社は従来のアジア・パシフィック内の1「カントリー」から「リージョン」(地域)に昇格。米本社に直結の4地域の一角として「日本市場の重要性が高まる」(同社)としている(HPのリージョンは北米・南米/欧州・中近東・アフリカ/アジア・パシフィック/日本の4地域)。
寺澤会長と高柳社長は「横河・ヒューレット・パッカードの創業40周年目に新会社として生まれ変わる。合併で製品ラインアップや人材でも世界ナンバー1の体制を整えることができた」と連名でコメントを発表。「HPとコンパックは、オープン性、協調性という面で共通の企業文化を持っており、合併は社員にも違和感はない。もはやかつてのHPでもコンパックではなく、まったく新しい会社を作り上げるという認識で一致している」。
新会社発足に伴い、Webサイトも新デザインに移行。会社情報などが書き換えられた。直販サイト「hp direct」と「Compaq DirectPlus」も統合され、「hp directplus」としてスタートした。
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