News:ニュース速報 2002年11月7日 09:50 PM 更新

IPA、10月のウイルス・不正アクセス届出状況を発表


 情報処理振興事業協会セキュリティセンター(IPA/ISEC)は11月7日、10月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめた。

 10月のウイルス届出件数は1510件で、W32/Klezウイルスが702件と依然としてトップ。ただし、第2位にはInternetExplorerのセキュリティホールを悪用する新種ウイルス「W32/Bugbear」が323件と続いている。

 W32/Bugbearは、W32/Klez同様に差出人アドレスを詐称するだけでなく、感染時にはウイルス対策ソフトを停止した上で、外部からの侵入口を作成するなどの行為を行うため、急速に被害が増加する可能性がある。

 日頃から「Windows Update」等を利用したセキュリティホールの解消、ウイルス対策ソフトでの予防、LAN環境での共有の見直しを行うことが重要となるだろう。

 10月の不正アクセス届出状況は49件で、3カ月ぶりに40件を上回った。中でも今年最多となる19件が、侵入後に他サイト攻撃の踏み台にされている。被害を受けるだけでなく、不正アクセスの加担者にされる可能性もあるため注意したい。

 なお、4カ月間で異なる8台のPCが侵入・ワーム感染の被害にあったケースもあるという。一度侵入を許すと、セキュリティ対策が甘い組織だと見られ、再度不正アクセスされる危険性がある。IPAでは、組織全体でのセキュリティ対策の見直し、対策の徹底を呼びかけている。

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▼ 情報処理振興事業協会セキュリティセンター

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