News:ニュース速報 | 2002年11月14日 08:08 PM 更新 |
三菱電機は11月14日、量子暗号を使用した通信システムで、世界最長距離となる87キロ間の通信に成功したと発表した。
高い検出効率が得られる単一光子検出器と、実用システムを想定した「統合量子暗号システム」を開発。1550ナノメートルの光ファイバー通信を使用し、東京と富士山頂間に相当する距離の量子暗号通信に成功した。量子暗号と通常の暗号を組み合わせ、量子暗号で暗号鍵を送信した。ビットレートは7.2bps、ビットエラーレートは7.6%だった。
量子暗号は量子物理学に基づいた暗号技術。第三者が盗聴しようとすると内容が無意味になる上、盗聴されたことが必ず判明する究極の暗号として研究が進んでいる。
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