News:ニュース速報 2002年11月19日 09:00 PM 更新

大日本印刷など、スティックタイプの超小型ICカードリーダ/ライタを開発


 大日本印刷と十条電子は11月19日、一般のUSBメモリ並みのサイズを実現した超小型ICカードリーダ/ライタを開発したと発表した。従来の市販品の半額程度と安価な点も特徴。セキュリティキーなどの用途を見込み、2003年1月上旬から量産出荷を始める。


 58×17×8.5ミリ/重さ約9グラムのICカードリーダ/ライタ。第3世代携帯電話端末などに使用されるGSM/3GPP規格のUIMサイズICカード(15×25×0.8ミリ)を格納できる。ノートPCなどのUSBポートに直接接続でき、外観は一般のUSBメモリに似ている。従来のICカード用リーダ/ライタ(4000−5000円程度)の半額程度での販売を予定している。

 PCのセキュリティロックやネットワークへのアクセスキーなど、PKI(公開鍵インフラ)電子証明書を格納する用途を想定している。


 PKI対応のUSBキーは既に販売されているが、内蔵メモリに個人情報や電子証明書を格納する仕組み。キー1つひとつに発行処理を行うため、大企業などでの一斉導入には向いていないとされる。新製品では、大日本印刷のICカード大量発行システムを利用できるため量産性に優れているとしている。

 ICカード表面には文字や写真をプリントすることも可能。セキュリティシステムを手がけるSI事業者に加え、クレジットカードカード会社からの受注も見込む。2005年度までに2社で合計60万個の販売が目標。

 11月27日から開かれる「Security Solution EXPO 2002」の十条電子ブースなどに出展する。

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