News:ニュース速報 2002年11月27日 08:02 PM 更新

三菱マテ、コスト半減のPDP製作プロセスを実用化


 三菱マテリアルはこのほど、低コストなPDP製作プロセスの実用化に成功したと発表した。韓国Samsung SDIとの共同開発で、同社が2003年前半にも新製品を出荷する。

 実用化したのは、PDP用バリアリブを形成する新プロセス。バリアリブはPDP内部の微細な放電空間を形成するための隔壁。形成法の主流は「サンドブラスト法」と呼ばれるものだが、工程が複雑な上に材料ロスが多く、もっともコスト高な工程として低価格化の障害になっていた。

 これに対し同社が基本技術を開発した「ブレード成型法」を導入。工程はシンプルな上にスクリーン印刷機にオプションを追加した機器で製造でき、サンドブラスト法と比べ50%以上のコスト削減が期待できるという。


形成プロセスの比較。ブレード成型法が工程が少ない

 今後Samsung SDIで本格的な量産試作を開始する。まず42型標準モデルに適用し、順次ハイビジョンモデルにも導入する計画。

 同社は材料のバリアリブペーストと工具のブレードをSamsung SDIに提供、Samsung SDIがバリアリブ形成を担当する。

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