News:ニュース速報 | 2002年12月2日 01:34 PM 更新 |
キヤノンとセイコーエプソンなど日米のデジタルカメラ/プリンタメーカー6社は12月2日、デジタルカメラとプリンタを直接接続してプリントできる規格「DPS」(仮称)を共同で策定したと発表した。PCレスで利用できるダイレクトプリントの標準規格として普及を進める。
規格を発表したのは、キヤノンと富士写真フイルム、米Hewlett-Packard、オリンパス光学工業、セイコーエプソン、ソニー。
DPSはアプリケーションレベルのインタフェースを規格化したもの。物理インタフェースなどのハードウェアに依存しない拡張性を持つという。Version 1.0では、米I3Aが策定した画像転送の標準プロトコル「PTP」(Picture Transfer Protocol)とUSBによる転送を前提としている。
同規格を採用したデジタルカメラとプリンタをケーブルで接続すれば、カメラ側からの簡単な操作で画像をプリントできるようになる。デジタルカメラのディスプレイで表示している画像を複数プリントしたり、DPOF画像の自動プリント、メモリ内の全画像のインデックスプリントなどが行えるほか、画像のトリミングや画像サイズ、日付の写し込みなども指定できる。
プリンタステータスをデジタルカメラのディスプレイで監視でき、接続の確立からプリンタエラー、プリント進行状況、ケーブル取り外しのタイミングなどを表示可能だ。
デジタルカメラとプリンタをダイレクトに接続するシステムは、各メーカーが独自の方式で製品化を進めており、接続可能な組み合わせに制限があった。標準規格に対応した機器同士ならメーカーや機種に関係なく接続してPCなしでのプリントが可能になる。
関連リンク
[ITmedia]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.