News:ニュース速報 2002年12月3日 04:47 PM 更新

NTT、国内全Webページ対象に最短15分前の情報を網羅する検索エンジンを実証実験

NTTは、国内の全Webページを対象に、最短で15分前に更新された情報を検索できる「新鮮情報検索エンジン」の実証実験をgoo上で開始すると発表した。情報の“鮮度”でGoogleなどの国外エンジンに対抗する

 NTT(持株会社)は12月3日、国内の全Webページを対象に、最短で15分前に更新された情報を検索できる「新鮮情報検索エンジン」の実証実験を、NTT-Xの「goo」で12月4日から始めると発表した。情報の“鮮度”でGoogleなどの国外エンジンに対抗する。

 同エンジンはNTTサイバーソリューション研究所が開発した。8000万ページといわれる日本国内の全Webページをカバーでき、最短で15分前にWebサーバに掲載された情報を検索できるという。ニュースや新製品情報などをもっとも早く検索できるとしている。

 実験は約4カ月間の予定。gooのトップページと検索結果ページに張られた実験サービスへのリンクをたどることで利用できる。

 gooは8月7日から、特定のニュースサイトを対象にした「最速ニュース記事検索実験サービス」をスタート。新エンジンはカバー範囲を国内の全ページに拡大したものだ。

 新エンジンに搭載された主要技術は2つ。

 (1)Web空間自動学習による超多重収集制御技術──バーチャルドメインやミラーサーバなどのWeb空間の構造を学習・判定することで複数の収集ロボットを効率良く制御。同一ドメイン・IPアドレスへのアクセスが重複しないようにした多重収集制御により、従来の収集速度の倍速化を実現。数億ページ規模まで拡張できるという。


 (2)更新ページ学習収集制御技術──Webページ本文の内容が更新されているかどうかを判別、本文が更新されたページに関してだけデータベースのインデックスを変更する技術。


 さらに「圧縮付きリアルタイムインデクシン技術」も採用した。各ページのキーワードを高速抽出し、インデックスをリアルタイムに書き換えるとともに、インデックステーブルを圧縮することで転送量を軽減できるという。

 実験は実環境による性能の検証とユーザーニーズの把握がねらい。NTTは「常時接続環境が普及し、ネットで最新情報を得られる次世代検索サービスが望まれている。新エンジンは対象を限定せずにいつでも最新情報を検索できるもので、これまで主流の国外検索エンジンに対抗した日本発のエンジンだ」としている。

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