News:ニュース速報 | 2002年12月3日 06:56 PM 更新 |
富士経済はこのほど、国内マイクロマシン市場の実態と展望をまとめた。高精度な加工が必要な流体軸受けモーター(FDBモーター)は、2005年には2001年の3倍となる1860億円規模に成長すると予測している。
HDDのプラッタを回転させるモーターはボールベアリング方式が主流だが、静粛性に優れたFDBモーターへの置き換えが進んでいる。2002年のFDBモーター搭載率は約70%となり、静音性に対する消費者ニーズの高まりから「2−3年後には100%になる」と予測。継続的な市場拡大に向け、携帯機器やAV家電などの新市場開拓が必要としている。
デバイスとライフサイエンス、オプトロニクス、エネルギー、製造装置の5分野30品目のマイクロマシン市場全体では、2001年の約7170億円から2010年には1兆4000億円と2倍に拡大すると予測した。デバイス分野では携帯電話や自動車への本格的な導入が拡大要因となり、ライフサイエンス分野では研究開発用途中心の製品が診断用に広く使用されるようになるとしている。
詳細は「マイクロマシン関連市場実態総調査」(A4判、173ページ)として出版する。9万8000円。
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