News:ニュース速報 2002年12月4日 10:43 AM 更新

Nokia、2003年の携帯市場予測を明らかに

Nokiaは携帯端末とインフラの市場は、2003年も厳しい状況が続くと見ている。2002年の携帯電話販売台数は、業界全体で4億台に達する見通し。そして2003年は、10%か10%強の伸びになるだろうとしている

 世界最大の携帯電話メーカーNokiaは12月3日、米テキサス州アービングで投資家向けの戦略説明会を開き、2003年の携帯電話市場について同社の予測を明らかにした。

 同社は、「2003年の携帯端末市場は業界全体で前年比10%増」との予測を示した。携帯端末とインフラの市場は、2003年も厳しい状況が続くと見ている。

 同社の推定では、2002年の世界の携帯電話販売台数は、業界全体で4億台に達する見通し。そして2003年は、加入者増と買い換えをあわせて、前年比で10%か10%強の伸びになる見通しだとしている。

 携帯電話サービス加入者数については、2002年末時点で11億以上、2005年に15億と予測している。

 一方、需要全体に対して買い換え需要が占める割合は、現在の50%から、今後さらに拡大していくだろうと見ている。現状では、世界の携帯電話加入者の4分の1強が年に1度の割合で端末をアップグレードしており、平均買い換えサイクルは2.5年となっている。過去1年半、このサイクルは長くなる傾向にあったが、ようやくそれも落ち着いてきたようだとしている。

 携帯サービスインフラ市場については、Nokiaは2002年は年間で20%の縮小と見ている。今後もオペレーター各社がキャッシュフローの改善を目指して投資を控えるだろうことから、2003年もこの市場は10%減にとどまる見通し。ただしモバイルインフラ市場の中でもNokiaが対応可能な市場については、2002年は約15%減、2003年は5−10%減の見通しだとしている。

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