News:ニュース速報 2002年12月4日 12:08 PM 更新

電子メール記録なくした証券大手5社に罰金


 電子メール通信の記録保持義務を怠って規定に背いたとして、米証券取引監督組織が大手の証券会社5社を追及、5社が罰金を支払うことになった。

 米証券取引委員会(SEC)、ニューヨーク証券取引所(NYSE)および全米証券業協会(NASD)は12月3日、通信記録保持義務を怠ってSEC/NYSE/NASDの規定に背いた疑いが持たれる証券会社5社に対する措置を発表した。

 これらの規定では、オフィス間のやり取りなどの事業関連の電子コミュニケーション記録を3年間保持すること、こうした規定遵守のためのシステムを設けること、などが定められている。

 発表によると、Deutsche Bank Securities、Goldman Sachs、Morgan Stanley、Salomon Smith Barney、およびU.S. Bancorp Piper Jaffrayの5社は、この件で1社当たり165万ドルの罰金の支払いに同意した。ただし5社は、規定違反の容疑については肯定も否定もしていない。

 5社合計で825万ドルの罰金は米財務省、NYSE、NASDに支払われる。各社は、電子メール通信記録保持の手続きを見直すことにも同意した。

[ITmedia]

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