News:ニュース速報 | 2002年12月4日 04:46 PM 更新 |
NTT(持株会社)は12月4日、従来最高の10倍となる100Gbpsの光通信用ICを開発したと発表した。電気信号の論理処理速度としては世界最速。実用化が実現すればDVD3枚分の映像データを1秒で送信可能になる。
NTTフォトニクス研究所が開発したもので、低速並列信号を高速直列信号に時分割多重(TDM)する多重化回路と、高速直列信号を低速並列信号に変換する分離回路で構成する。
40Gbps以上でエラーフリー動作するICは実現が難しいとみられていたが、同研究所は電子移動度が高いインジウムリン(InP)を使うアプローチを採用。ゲート長0.10μメートル(100ナノメートル)の電子移動度トランジスタ(HEMT)を均一に集積化した上、新回路を考案することで100Gbpsのスイッチ動作を実現。エラーフリー動作も確認した。
成果は12月9−11日に米国で開かれる「IEDM」(国際電子デバイス会議)で発表する予定。
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