News:ニュース速報 2002年12月5日 08:46 PM 更新

P4/2.8GHzにも対応する巨大ファンレスCPUクーラー

帝人製機グループのティーエスヒートロニクスは、ファンレスCPUクーラー「HeatlaneZen CPU Radiator NCU-1000」を月内に発売すると発表した。Pentium 4/2.8GHzまで対応できるという

 帝人製機グループのティーエスヒートロニクスは12月5日、ファンレスCPUクーラー「HeatlaneZen CPU Radiator NCU-1000」を月内に発売すると発表した。Pentium 4/2.8GHzまで対応できるという。オープン価格。


 Socket 478対応CPUクーラー。同社独自の熱輸送技術「ヒートレーン」を応用したファンレスクーラーだ。


ヒートレーン技術の原理。発明者である同社顧問の赤地久輝氏の名前から「アカチパイプ」とも呼ばれる

 ヒートレーンは、金属材料に蛇行した細管を配し、細管中の作動液の移動と相変化により熱輸送を行う技術だという。一般的なヒートパイプの約10倍の熱輸送能力があるほか、形状の自由度も大きい。また上から下、水平など従来は難しかった方向への熱輸送も可能だという。水以外の冷媒を利用できるため、氷点下でも作動するという。同クーラーにはブタンを使用している。


Pentium 4/2.8GHz時の性能比較表

 同クーラーではPentium 4/2.8GHzまで実用レベルで冷却可能なことを同社で検証済み。「PCの静音化に貢献する」としている。


マザーボードに取り付けるとその巨大さが際だつ。マザーをたわませて損傷しないよう、取り付けには工夫が必要そうだ

 サイズは108(幅)×86(奥行き)×143(高さ)ミリ、重さ570グラムとPC用プロセッサクーラーとしては超ド級。取り付けにはかなりのの工夫が必要になると思われるが、高性能プロセッサで安心してファンレスを実現したい場合には有効な手段になりそうだ。

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▼ ティーエスヒートロニクス

[ITmedia]

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