News:ニュース速報 | 2002年12月6日 04:46 PM 更新 |
日立製作所は12月6日、東京大学情報基盤センターが同社製スーパーコンピュータを使用して、円周率計算で世界記録となる約1兆2400億けたを達成したと発表した。
同センタースーパーコンピューティング部門の金田康正教授と同社が共同開発した計算アルゴリズム「分割有理数化法」(DRM法)を使い、スカラー型スーパーコンピュータ「HITACHI SR8000/MPP」(144ノード、2TFLOPS)で計算した。
金田教授が1999年に樹立した世界記録は約2061億けた。新記録はこの約6倍に達し、初めて1兆けたを突破した。
1999年当時は「SR8000」(128ノード、1TFLOPS)を使用した。今回の「SR8000/MPP」の理論ピーク性能はこの倍だが、実際に使用したのは144ノードのうちの64ノード、約0.9TFLOPSと「SR8000」を下回る。チューニングやDRM法の活用などで低い処理能力でも新記録を達成できたという。
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