News:ニュース速報 | 2002年12月11日 07:53 PM 更新 |
三洋電機は12月11日、最大5倍速記録に対応したDVD±R/RWドライブ用信号処理LSI「LC897390K」を発表した。同LSIは、0.25μメートルCMOSプロセスで製造され、外形は256ピンLQFP。今月よりサンプル出荷が始まり、2003年1月から量産出荷が開始される予定。サンプル価格は3000円。
今回発表された信号処理LSIは、DVD-R/RWおよびDVD+R/RWともに最大5倍速記録に対応し、DVDの読み出しは最大16倍速。CD-Rへの記録が最大40倍速、読み出しが48倍速というもの。同社が独自開発した通常のCD-R/RWメディアの記録容量を「2倍」にする技術「HD-BURN」にも対応し(9月25日の記事参照)、もちろんBURN-Proof機能も搭載する。「HD-BURNを搭載することで、DVD記録ドライブの差別化が可能」(同社)。
また、同社は「このLSIは、民生用のDVDレコーダにも使用可能」と話しており、ATAPI、MPEG-2エンコード/デコード、NTSCエンコーダ、Dolby Digitalエンコード/デコードなどの機能を搭載した他社製バックエンド用LSIと組み合わせて使用することで、HD-BURN対応のDVDレコーダの設計が可能だという。同社では、「今後、DVDレコーダ用のICも展開して行きたい」とし、将来的には、今回発表したフロントエンド用LSIとバックエンド用LSIをワンチップ化したLSIも提供していく方針。
また、DVD-RAMへの対応については、「来年の市場動向を見ながら決定したい」と話している。
[北川達也, ITmedia]
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