News:ニュース速報 2002年12月16日 06:13 PM 更新

NTT東、P2P負荷分散で「オールナイトニッポン」

NTT東日本は、ピアトゥピア(P2P)通信技術を活用したインターネットラジオ番組配信実験を12月18日から始める

 NTT東日本は、ピアトゥピア(P2P)通信技術を活用したインターネットラジオ番組配信実験を12月18日から始める。


 P2P通信技術と、配信データのコピー転送を行うスプリッタ装置を組み合わせて行う。コンテンツ視聴には、ユーザーが専用P2Pソフトをダウンロードしてインストールする必要がある。ライブ映像などの視聴をユーザーがリクエストした場合、配信は同じ映像を視聴している別のユーザーのPCを経由して行うことが可能。サーバに負荷が集中せず、従来の配信サーバを使用しても数十倍の効率化が可能という。

 米ChainCastのリレー型P2P配信技術を採用した。端末間のP2P通信を中央制御することで、クライアントPCの視聴状況に合わせて迅速に配信ルートを構成できるという。スプリッタはNTT情報流通プラットフォーム研究所の「ライブ・ストリーミング・スイッチ」を導入。汎用PCをスプリッタ化でき、大容量な専用サーバの導入が不要になるとしている。

 実験はシステムの安定性や技術の検証が目的。NTT-Xのポータルサイト「goo」の「gooブロードバンド」にトライアルサイトを開設。映像と音声を組み合わせたインターネットラジオ番組を無料配信する。

 コンテンツはニッポン放送が提供。オリジナル番組「ブロードバンド!ニッポン」(金曜日を除く毎日)と人気深夜放送「オールナイトニッポン」を同時放送する「allnightnippon・インターネット」(毎日)の2番組。

 コンテンツ視聴には専用プラグインのダウンロードが必要。実験期間は2003年3月20日まで。

関連リンク
▼ ニュースリリース
▼ gooブロードバンド内のトライアルサイト

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