News:ニュース速報 2002年12月16日 07:55 PM 更新

東北パイオニア、パッシブ型有機ELパネル出荷が500万枚突破


 東北パイオニア(山形県天童市)は12月16日、カーステレオと携帯電話向けに供給しているパッシブ型有機ELディスプレイの累計総出荷数が、11月末で500万枚を突破したと発表した。


F504iの背面ディスプレイに採用されたパッシブ型有機ELディスプレイ

 パッシブ型有機ELディスプレイは、米Eastman Kodakから特許を受けて同社が国内メーカーとして初めて量産化した。1999年5月からカーステレオ向けにパイオニアに供給を開始し、今年3月からケンウッドにも出荷を始めた。カーステレオ用の累計出荷数は約220万枚。

 携帯電話用は米Motorolaに2000年1月に出荷を開始。今年5月には富士通の「ムーバF504i」の背面ディスプレイに採用された。また韓国LG Electronicsは「LG−SD1100」「LG−KP61002」のサブディスプレイとして搭載し、同国内で人気端末となっている。携帯電話向け累計出荷数は約300万枚。

 2003年3月末までに携帯電話用パネルで約450万枚、累計7000万枚の出荷を見込む。2003年前半には、同社初のフルカラーパッシブ型を市場投入する計画。動画対応の本命とされるアクティブフルカラー型の早期量産化も目指している。

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