News:ニュース速報 | 2002年12月16日 08:59 PM 更新 |
Web視聴動向調査「Nielsen//NetRatings」のネットレイティングスは12月16日、同社のデータから抽出した2002年版10大Webトレンドを発表した。サッカーのワールドカップなどがWeb視聴行動にも大きな影響を与えた一方、ハローワークの利用が増えるなど、世相も色濃く反映したとしている。
同社が毎月ごとに提供しているWeb視聴行動データを再分析し、ページビュー累計値の前年比較などから同社アナリストが判断した。
「Yahoo!BB」に端を発したブロードバンドブームが加速。ブロードバンドユーザーは4割に届く勢いで、過半数がブロードバンドユーザーというサイトも急増しているという。
日本ではあまり知られていなかったGoogleのトラフィックが前年比222%増と大躍進。SEO(Serch Engine Optimization)など新ビジネスも台頭してきた。
アマゾン・ジャパンのトラフィックは前年同期比324%増、イーエスブックスも同568%増。
「Klez」などのコンピュータウイルスが猛威をふるった。アンチウイルスソフトベンダーへの注目も集まり、シマンテックは前年同期比143%増、トレンドマイクロは同134%増。
国際サッカー連盟(FIFA)とYahoo!がW杯情報を独占配信した「fifaworldcup.yahoo.com」。期間中の6月には300万人が訪問した。一方で野球や芸能情報が話題が少なく、スポーツ紙サイトは意外に苦戦。
映画版「ハリーポッターと秘密の部屋」効果で配給元のワーナーブラザーズサイトも人気に。10月には18万人が訪問し、うち12歳以下が18%だった。
厚生労働省の「ハローワーク」はページビューが前年同期比455%の大幅アップ。ネットで就職先を探すのは当たり前になってきた。
Carlos Ghosn社長の手腕でV字回復を果たした日産自動車。「フェアレディZ」など個性的な車でドライバーの関心を集めた。nissan.co.jpは前年同期比77%増。
対面営業が基本だった保険分野もWeb化。各社の商品を比較できる「保険スクエア バン!」へのトラフィックも大幅増。
宇多田ヒカルさんなど、芸能人らが結婚などの“重大事件”を自らのWebサイトでファンに直接報告するケースが増えた。
同社の須藤修司チーフアナリストは「ブロードバンドの普及でネットが日常生活に定着し、一般的な流行がそのままネット視聴に反映する時代になった」と指摘している。
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