News:ニュース速報 | 2002年12月20日 03:28 PM 更新 |
財団法人のインターネット協会は12月20日、電子メールのルールとマナーについてユーザーにアンケート調査した結果をまとめた。迷惑メールを受信した人は全体の83%に上り、またメールが原因のトラブルを経験した人も15%弱いた。
調査は、ネット上のトラブルに対応する非営利組織「WEB110」が今年9月、1700人を対象に実施した。
それによると、トラブルの原因は「言葉の行き違い」が38%でトップ。)、「メールの不達(宛先ミスを含む)」(18%)、「メールの遅延」(14%)、「ウイルス」(13%)、「マナー違反」(7%)が続いた。「宛先ミス」は「別人に送った」、「文面や添付ファイルを間違えた」、「Bccで送る宛先をToやCcで送った」といった単純ミスが目立つ。
トラブル後は「お詫びのメールを送ったら解決した」が50%だったが、「メールのやりとりをやめた」や「仕事に支障をきたした」「嫌がらせメールが届いたりWebに書き込まれたりした」といったケースも少なくなかった。
メールがコミュニケーションの手段として普及する一方で、いわゆる“迷惑メール”も増えた。ユーザーにとっての迷惑メールとは、ウイルスメール」(28%)、「出会い系サイト紹介」(25%)、「チェーンメール」(16%)、「商品サービス宣伝」(15%)、「悪戯メール」(13%)。毎日受信するメールの中で迷惑メールが占める割合は、「10%未満」が57%だったが、「30%以上」も9%いた。
これに加え「迷惑に思うメール」もある。例えば「大きな添付書類がついたメール」(22%)、「件名のないメール」(18%)に加え、、「HTML形式のメール」(18%)、「開封通知を要求するメール」(12%)、「署名ファイルが添付されているメール」(5%)もユーザーによっては嫌われる。「初期設定のままでメールを使用していたため、知らずと迷惑なメールを送っている」(同協会)。
ユーザーからは「メールは電話よりも気を使うことが多い。意外と人間性が出るので一言一言が重要で、送信するメールには細心の注意を払わなければ」といった意見が寄せられた。「メールをたくさん間違えるお陰で、お詫び文章の作成能力が向上した」という“効用”も。
同協会は、ネットユーザー向けルール&マナー集「迷惑メール対策編」を公開した。迷惑メールの概要や自己防衛について解説しているほか、ユーザー自身が迷惑メールの送り手にならないよう注意を喚起している。
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[ITmedia]
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