News:ニュース速報 | 2003年2月5日 04:50 PM 更新 |
ヤマハは2月5日、PC用CD-R/RWドライブ事業から3月末で撤退すると発表した。高音質記録技術やディスク面への印字技術などで知られる同社製ドライブだが、同社がターゲットとする中高級価格帯製品の市場が急速に縮小しているため、事業の継続は困難と判断した。
3月末でPC用CD-R/RWドライブの販売を終了する。サポートは従来と同様に続けるとしている。ヤマハの同事業の売上高は約72億円(2003年3月期見込み)。撤退に伴う損失は約10億円としている。
CD-R/RWドライブ市場では、高速機の低価格化が急速に進み、DVD-ROMとのコンボタイプも普及している。ヤマハ製ドライブはディスク回転制御技術などに優れ、ディスク面に印字できる「DiscT@2」技術や、楽器メーカーならではの高音質化技術などでファンも多い。ただ比較的高価なため、低価格化した輸入品などに押されて苦戦していた。
今後は経営資源をホームシアターなどデジタルAV分野に投入、ドライブで培った技術も活かしていくとしている。
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