News:ニュース速報 | 2003年2月12日 06:51 AM 更新 |
国際レコード産業連盟(IFPI)は2月10日、インターネットを使ったデジタル音楽配信向けの新しい音楽商品IDシステムの導入を発表した。
このIDシステムは「Global Release Identifier」(GRid)と呼ばれる。IFPIの説明によると、現在個々の音楽CDの特定に使われているUPC(Universal Product Code)バーコードの電子版であり、どの音楽が作成/ライセンス/配信されているかを特定するシステムとして、世界のレコード業界の標準になるものだとしている。
GRidでは、UPCよりもナンバリング許容量を大幅に拡大。採用企業は3000万点以上の作品にコードを割り当てられるという。
ただしGRidはUPCやISRC(International Standard Recording Code)などの既存のID体系に置き換わるものではなく、音楽業界で既に利用されているシステムと共存できるよう設計されている。楽曲/音楽ビデオの電子版リリースに際しては、GRid番号を割り当てる前に、まずISRCコードが割り当てられていなければならないとしている。
GRidは、2001年1月設立の音楽業界統合IDプロジェクトMI3P(Music Industry Integrated Identifiers Project)にIFPIと全米レコード協会(RIAA)が加盟した結果として生まれたもの。
IFPIは世界のレコード業界を代表してこのシステムの管理にあたる。GRidコード発行希望者はGRid登録局に対して年間150英ポンドを支払う必要がある。
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