News:ニュース速報 2003年2月14日 11:07 AM 更新

NVIDIA、MSとの和解による増収分は「4040万ドル」

ゲーム機「Xbox」用チップの価格をめぐる論争でMicrosoftと和解した結果を組み込んだNVIDIAだが、11−1月期は減収減益に

 グラフィックスチップメーカーの米NVIDIAは2月13日、同社第4四半期(11−1月期)決算を発表した。

 売上高は4億6900万ドル、純利益は5090万ドル、1株利益は30セントとなっている。前年同期は5億370万ドルの売上高に対して7600万ドルの純利益を計上しており、減収減益となっている。

 同社は2月6日、ゲーム機「Xbox」用チップの価格をめぐる論争でMicrosoftと和解が成立したと発表したが(2月7日の記事参照)、同社では、この和解の結果として第4四半期の売上高に4040万ドル分を上乗せしたとしている。うち第4四半期分は480万ドル、それ以前の四半期分が3560万ドルだという。

 同社2003年度の年間売上高は19億1000万ドルで前年比39%増。通年の純利益は前年の1億7690万ドルから9080万ドルへと減少した。

 Xbox向けNVIDIAチップの価格をめぐる同社とMicrosoftの論争は仲裁裁判の形でおよそ1年に及んだ。同社は以前、この調停の行方いかんで売上高を伸ばせる可能性もあればチップの一部を赤字確保で売らなければならなくなる可能性もあるとしていた。先日の和解発表の折り、同社は「今後はXboxのコスト削減にMicrosoftと協力して当たることでも合意した」と明らかにしている。

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