News 2003年2月27日 12:54 PM 更新

うわぁ、IBMの最終兵器だ。その秘密のベールがついに……

「IBM FORUM 2003」では、一部で評判になっていた、世の中を変えるようなものすごい製品が揃って展示されていた

 IBMの高い技術力を見せ付けるのに、「IBM FORUM 2003」は格好のイベント。当然、オンデマンドギャラリーには開発途上の次世代ソリューションの数々が展示されていた。だが、その「ど真ん中」に鎮座していたのは、テレビでもお馴染みの“あの”製品群である。

 いずれも“アンビリーバボー”なほど猛烈絶対究極に素晴らしい、“ウルトラスーパーハイエンドマッシーン”ばかり。これらの製品を前にしては、世界初というHotRodのデモもかすむ。1つでも世に出れば、世界が変わるだろう。「今年は100000000点です。えへん」と自己採点する大歳卓麻社長の笑顔が、今から目に浮かぶ。

 さすがIBMの底力は違うとうならせる製品の数々。ニュースリリースでは明らかにされない、その概要を紹介しよう。


Magic Powder 偉いのはツボでなく粉のほう。既存サーバにオートノミックコンピュータ相当の自律機能を付加するアドオンパーツ。もちろんLevel5の機能をすでに実装している。粉のように見えるのは0.01μプロセスの128ビットスイッチング素子だ


Magic BinoCulars 解説によるとパークリウム・アルゴン元素で作られているそうだが、それがレンズなのか、きょう体なのか、それとも内部チップなのかは不明。将来を予測するらしいが、IntelがPentium 4に実装した分岐予想より精度が高いのかについて、IBM関係者は明らかにしていない



Business TimeMachine ハイゼンベルグの不確定性原理とビックバン・ワームホールを応用しているタイムマシン。IBM用語で言うと「時空間移動モジュール」だ。不確定理論やワームホールが出てきたところで普通なら眉唾だが、なにしろ相手はIBM。そのまま信じていいはずだ。馬鹿でかいきょう体が、勉強机の引き出しにアドオンできるかは不明


Nandemo Business Adapter 現在IBMで利用されているコネクタをすべて一体化してあらゆる接続をサポートできる「夢」のアダプタ、と解説されているが、うーん。アキバのパーツショップに行けばもう少しスマートなアダプタが手に入りそうな気がするぞ。いや本当に。台湾パワーを見くびってはいけない、というIBMの自戒が聞こえてきそうな一品


The Elixir of Business Knowledge 今度も偉いのは杯じゃなくて、中にある丸薬とのことだが、おいおい、見ることができないぞ。イワシの頭で煮詰めると4次元関数で圧縮した膨大なデータベースの「エキス」が抽出されるらしい。丸薬より、データを抽出したエキスのほうが見てみたいが、そんなのはIBM的には当たり前で、別段騒ぐ話ではないのだろうか



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[長浜和也, ITmedia]

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