News:ニュース速報 | 2003年2月28日 06:07 PM 更新 |
ネット上の被害相談や不法コンテンツを監視している特定非営利活動法人(NPO)のシロガネ・サイバーポールは、インターネットオークションで起きたトラブルの解決をあっせんするプロジェクトを3月3日から始める。多発するネットオークションのトラブル解決を図る専門機関の実現に向けた基礎データ収集が目的だ。
プロジェクト名は「シロガネ・サイバーポール・オンラインメディエーションプロジェクト」。ネットオークションでの代金や品物の取引で生じたユーザー間のトラブルについて、交渉や処理案を仲立ちして解決を図る。ユーザーの利用状況や苦情の相手方となったユーザーの応諾率、メールによるあっせんの可能性や、あっせん案の提示と受諾率、あっせん案の履行確保の工夫──などについて実験と調査を行う。
実験は4月30日まで約2カ月間の予定。1件の処理期間は3週間程度とする。
同プロジェクトは文部科学省の助成研究「情報学」のプロジェクト「ネットワーク技術を用いた裁判外紛争処理手続の実証的研究」(研究代表者・町村泰貴亜細亜大学教授)の企画の下で、シロガネ・サイバーポールが実務を担当するもの。実験結果に基づいた提言をまとめ、一般に報告する予定。
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