News | 2003年3月7日 02:56 AM 更新 |
「リアルハイビジョンでやっている人は、D-VHSで録ると、DVDより絵がきれいだというのは、ご存知なんです。それで、取り貯めている人がいて、そういう人ならすぐにお買い求めできる商品だと思います。自分のところで放送を撮ったら、圧倒的にきれいなんですから、それをテープではなく、ディスクにしたいという要望はありますよね。そういう人がだんだんに増え、BSデジタルがもっと普及し、地上波デジタルが始まったりとで浸透してくれば裾野が広がっていくと思います」(河内氏)。
製品化を急いだため、ある程度、割り切って設計した
「2層メディアは、1号機では対応していません。やっぱり、待っているお客さんがたくさんいて、とにかく早くしろ、早くしろと言われていました。1号機は、とにかく早く出すことが目標でしたんで、対応できないものは、もう仕方ない。それでも買ってくださるお客さんに買っていただければ、ということです」(河内氏)。
1号機となるBDZ-S77は、まずは、製品化に主眼を置いたと話す河内氏。この製品では、このため、すでに決まっている部分や現在策定中の一部の規格をサポートしていないという。
「ROM(再生専用ディスク)も、策定中なんでなんとも言えません。ただ、難しいかと思います。やっぱり、まだ決まっていないフォーマット策定中のものを1号機でやる(サポートする)というのは、難しいのでは。それでも、日本はリライタブルで十分な市場がある。つまり、HDという力強い味方があるんで、使用目的がクリアじゃないですか。HDをリムーバルへ保存するというソリューションがあるんで、しばらくは(それで)いきましょうと」(河内氏)。
年末にも始まる地上波デジタルチューナーのサポートについても同様。
「地上波デジタルのチューナーは、今のままだと対応していません。対応できるかどうかは検討してみないとなんとも言えません」(河内氏)。
2つあるBDレコーダ専用のi.LiNK(BD)端子を使って接続はできないのかとたずねてみたが、それも難しいのではないかという。
「放送というのは、規格が決まっていても実際やらなかったり、規格が変わったり、途中から追加されたり、いろいろあるんです。だから、実は、BSデジタルだけとってもすごく難しい。BSデジタルを積んだというだけで、検証にとてつもなく工数がかかっています。正直言って、始まってもいないものに対応するなんて不可能なんです。だから、最初から、視野に入れようがなかった。もちろん、始まった以降のモデルでは、早急に対応していかなければならないというのは、百も承知しています」(河内氏)。
これからも分かるようにi.LiNK(BD)端子は、基本的にBD同士のコピーに使用するもの。「基本的には、コピーフリーのコンテンツをデジタルでコピーするというときに使用するということになります。(河内氏)」
また、河内氏によるとi.LiNK(BD)端子は、著作権保護機能を対応したものとなっており、アナログ出力に関しても同様だという。
[北川達也, ITmedia]
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