News:ニュース速報 2003年3月7日 06:23 PM 更新

シニアのPC利用は“ワープロ代替機”


 日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会(JPSA)は3月7日、シニア層(50歳代以上)のPC利用状況について調べた結果をまとめた。シニアユーザーは主にワープロ代替機として利用しており、サポートへの不満も高いことが分かった。

 調査によると、PCを毎日使うと答えたシニアユーザーは50.7%とほぼ半数で、若年層の51.6%とほぼ変わらない。またシニアユーザーの76.7%がソフトを購入した経験があり、若年層の76.3%と変わらなかった。シニア層のデジタルデバイドが懸念されているが、PCを購入しさえすれば利用度は若年層と同様に高いことが分かったとしている。

 用途は「文書・資料作成(仕事・勉強)」「メールのやりとり」「文書作成(年賀状)」がそれぞれ6割台と多かった。若年層と比較しても「文書作成」が「メール」を上回っており、また購入したソフトは「年賀状・はがき作成ソフト」が6割を超えた。「文書作成がメインであるワープロ代替機としての位置付けを脱却しきれていない」と分析している。

 PC利用で困っているのは「マニュアルがわかりにくい」「ヘルプ機能が使いにくい」といったサポートの不足や、「操作方法を覚えるのが大変」などの操作性への不満が多い。「サポートセンターへの電話がつながらない」ことへの不満も若年層と比べ高かった。

 セキュリティへの認識は低かった。アンチウイルスソフトを実際に導入しているのは4割強、定義ファイルの更新は3割弱にとどまっている。

 調査は首都圏・京阪神圏に住む自宅ユーザー1800人を無作為抽出、50歳代以上の男女をメインにアンケート調査を行った。

関連リンク
▼ ニュースリリース(PDF)
▼ 日本パーソナルコンピュータソフトウェア協会

[ITmedia]

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