News:ニュース速報 | 2003年3月12日 04:28 PM 更新 |
台湾Chi Mei Optelectronics(CMO)と日本アイ・ビー・エム(IBM)が出資する液晶ディスプレイメーカー、インターナショナル・ディスプレイ・テクノロジー(IDTech)は3月12日、20型のフルカラー有機ELディスプレイを開発したと発表した。同社によると現時点では世界最大。
プロトタイプはアクティブ型。有機発光層をアモルファスシリコンTFT上に形成し、従来のポリシリコンTFTと比べ低コスト化が図れるとしている。解像度は1280×768ピクセル、ピーク輝度は500カンデラ/平方メートル。消費電力は300カンデラ/平方メートル時で25ワットと液晶ディスプレイに比べ半分で済むとしている。
有機ELディスプレイは次世代ディスプレイとして有望視されているが、従来は有機層のアクティブ駆動回路基板にポリシリコンTFTを使用しており、コストが高くなる欠点があった。
IDTechは新技術について、「低コスト化に有利なアモルファスシリコンTFTを使用している点で画期的」とし、薄型・低消費電力のPC用ディスプレイやTVを実現できるとしている。
スイス、米国、日本のIBM基礎研究所、CMOと共同で開発した。5月に米国で開かれる「SID2003」で実機デモを予定している。
関連記事[ITmedia]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.