News:ニュース速報 | 2003年3月24日 07:28 PM 更新 |
ソニーは3月24日、2足歩行ロボット「SDR-4X II」を開発したと発表した。昨年公開した「SDR-4X」の運動性能やコミュニケーション能力を高めた。4月3日に開幕する「ROBODEX 2003」(パシフィコ横浜)で公開する。
新型では、2足歩行ロボットの弱点である転倒に対して対応を強化。バランスを崩した場合に転倒を防止する回避運動を自ら判断して行う。転倒した場合は、転倒方向に応じて受け身姿勢をとる上、アクチュエータを制御して衝撃を吸収しながら転倒することができるという。転倒姿勢から自ら起きあがることができる復帰機能も強化された。
安全機能も向上し、可動部に何かを挟み込んでしまった場合、接触センサーが検知して安全なレベルまでアクチュエータのパワーを下げるといった反射行動が可能になった。背面部のグリップを握って持ち上げれば運動量を抑えることができ、間接部が脱力して安全に抱き上げることができるという。
このほか、あらかじめ登録した色標識を識別し、標識の位置関係から自らの位置を推定できる「マップビルディング照合機能」を搭載。さらに音声認識/合成用にCPUを1つ増設し、従来は外部PCとの連携が必要だった音声認識を内部処理できるようになった。充電や内部情報の取得・設定が可能な「ロボットステーション」も開発した。
また坂本龍一氏が作曲したオリジナル曲を含む10曲以上の歌をうたうこともできる。各種モーションや対話シナリオを組み合わせて行動プログラムを設計できる開発環境も開発。「自律行動として自然にエンターテインメントを提供するロボットの開発が可能になった」としている。
サイズは約580(高さ)×270(幅)×190(奥行き)ミリ、重さ約7キロ。
[ITmedia]
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