News:ニュース速報 | 2003年3月31日 05:15 PM 更新 |
富士通研究所は3月31日、非接触型の手のひら静脈パターン認証技術を世界で初めて開発したと発表した。接触型に比べ、心理面・衛生面の問題が緩和され、普及に弾みがつくとしている。
非接触でパターンを読み取る装置と個人認証ソフトを開発した。装置上面にかざした手のひらを近赤外線で撮影、ソフトで静脈パターンと抽出し、登録済みパターンと照合して個人認証を行う。
非接触型の場合、手のひらが空中に浮いた状態になるため、決まった場所に手のひらが位置するとは限らない。装置がどこに置かれても安定して検出・照合する技術などを開発することで課題を解決。700人の両手のひらを使った実験で、本人受理率99%、他人棄却率(他人を他人と認識する率)99.5%を達成したとしている。
手のひらの静脈パターンは個人によって異なる上、一生にわたって変化しないことが知られており、個人認証を必要とするアプリケーションへの応用が期待されている。
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