News 2003年4月2日 10:49 PM 更新

エプソン、新ソリューション「PhotoPC」発表――第1弾はデジカメ2機種とHDD内蔵ビューワ(1/2)

セイコーエプソンが、撮影から印刷までをPCレスで“簡単/楽しく/リーズナブル”に行う「PhotoPC」を提案。第1弾製品として、デジタルカメラ2機種「PhotoPC Link L-300」「同400」と、HDD内蔵ビューワ「PhotoPC Player P-1000」を発表した

 セイコーエプソンは4月2日、カラリオ PhotoPCシリーズとしてデジタルカメラ2機種「PhotoPC Link L-300」「同400」と、HDD内蔵ビューワ「PhotoPC Player P-1000」、カラリオ プリンタ新製品「PM-740DU」を発表した。4月18日から順次発売する。価格は、カラリオ PhotoPCシリーズ3機種がオープンで、PM-740DUが2万4800円。


HDD内蔵ビューワ「PhotoPC Player P-1000」(左)とデジタルカメラ「PhotoPC Link L-400」(右)

 同社は今回の新製品群で「PhotoPC」という新しいソリューションを提案している。

 1998年に世界初のPCカード対応型プリンタ「PT-100」を市場に投入して以来、同社はPCを介さずにデジカメ印刷を可能にするソリューションを提案してきた。PhotoPCは、このPCレスのコンセプトを進化させたもので、撮影/取り込み/閲覧/保存/印刷といったデジタル写真の一連の流れをPCを介さずにシームレスに行うための機能が盛り込まれている。

 PhotoPC Link L-300/同400は、2001年9月に発表した入門機「CP-80Z」以来、約1年半ぶりのデジカメ新製品となる。


約1年半ぶりのデジカメ新製品PhotoPC Link L-300/同400

 “PhotoPC”のコンセプトは、PCを介さずに撮影から印刷までを“簡単”で“楽しく”、しかも“リーズナブル”に行うこと。だが、それを実現するためには、デジカメ側でPC並みの画像処理を行わなければならない。そのために用意されたのが、DSP搭載の画像処理プロセス「PhotoPCエンジン」だ。


新開発の画像処理プロセス「PhotoPCエンジン」を搭載

 米Texas Instruments製のデジタルメディア向け統合DSP「TMS320DM310」を採用。このチップは、汎用処理はARM Subsystemが、画像処理はDSP、画像処理の中でもマトリックス演算は個別のプロセッサというように、処理ごとに担当プロセッサを用意。これらプロセッサは並列処理が可能など、高速な画像処理プロセスを行えるのが特徴だ。

 「高性能DSP搭載のPhotoPCエンジンによって、JPEG伸張/リサイズ・回転/PIM処理/レイアウト処理/プリンタドライバといった、従来PCが受け持っていた各種処理をデジカメ内で高速に行うことが可能となり、PCレスでも撮影から印刷までスムーズに行えるようになった」(同社)。


PhotoPCエンジンによって、同社製プリンタとUSBケーブルで接続すれば、PCなしでダイレクトプリントが可能

 L-400は有効407万画素、L-300は有効324万画素CCDを搭載。両機種ともボディとレンズユニットは共通で、レンズは35ミリフィルム換算で34−102mm相当の光学3倍ズームを搭載する。

[西坂真人, ITmedia]

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