News:ニュース速報 2003年4月4日 11:03 AM 更新

学内でファイル交換――RIAAが4人を提訴

大学のネットワークを使った音楽著作権侵害に対する監視を強化しつつあった全米レコード協会が、いよいよ提訴に踏み切った。まずはプリンストン大学を含む3校の4人が標的にされ、「今後もこの手のサービスに対する調査を続ける」としている

 全米レコード協会(RIAA)は4月3日、大学のネットワークを使って数百万曲の著作権付き音楽を違法配布したと疑われる人物4人を提訴したと発表した。一部の大学での音楽著作権侵害行為の増加に対処した措置だとしている。

 今回、RIAAから著作権侵害で訴えられたのは、ランセラー総合高等教育機関(RPI)、プリンストン大学、およびミシガン工科大学でこうしたネットワークを運営していたとされる4人。

 RIAAは、問題のネットワークは、「学内の特定のLAN上に置かれたP2P海賊ネットワーク」であり、「言うなれば“ローカルエリアNapsterネットワーク”だ」と指摘、Napsterと同様、アーティストやミュージシャン、作曲家などに「打撃を与えている」とする。

 音楽業界は最近、学内ネットワークでの著作権侵害行為に対する監視の目を強めている。RIAAは昨秋、全米2000校以上の大学宛てに書簡を送り、大学のネットワークを利用して違法な海賊行為を行う学生が多数いるとして、大学当局の取り締まりを要請していた。また先日は国際レコード産業連盟(IFPI)が世界の数千の学術機関に向けて、学内での音楽著作権侵害行為を中止させるための手引書の発送を開始したと発表している。

 RIAAは今回の提訴の発表にあたり、今後もこの手の学内サービスの調査を進めると宣言、こうした違法システムについて何か情報があればRIAAのホットラインに通報するよう呼びかけている。→詳細記事

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