News | 2003年4月7日 08:28 PM 更新 |
ベンチマークその2 3DMark03の結果(1600×1200ドット、32ビットカラー、Triリニアフィルタリング)
テスト結果を見ると、負荷の軽いテスト(AAなしで行った3DMark 2001 SEのLow Detail、3DMark03のGame1、Game4)と、負荷の重いテスト(4xAAで行ったテスト全般、とくに3DMark03のGame2、Game3)で異なる傾向が見られる。
負荷の軽いテストでは、RADEON 9500 PROを100とした場合、RADEON 9800 PROのパフォーマンスは大体140〜150程度となる。これだけ見ても、クロックが上がった以上にパフォーマンスがアップしている。
ATIテクノロジーズによると、RADEON 9800 PROの初期出荷分実売価格は6万円を切るラインを予定している。となると、このRADEON 9500 PROの150相当という値は、もの足りない感だ。ところが、負荷の重いテストになるとこの値が180から200となる。高負荷状態で使うならば、RADEON 9800 PROのコストパフォーマンスは十分妥当な水準になるのだ。
一方で、「ビデオカードに6万円もかける意味があるのか」という疑問も当然出てくる。そこで注目したいのが3DMark03のGame2とGame3の結果だ。このテストはかなり重いベンチマークとして有名。ほとんどのビデオカードでカクカクとした描画になってしまう。そのテストでも「AAなし」ながら、人間の目でスムーズな描画と認識される17fps台を出している。この値はGeFore FX5800 Ultraを含めた現役ビデオカードで、最高のパフォーマンスだ。
また、RADEON 9800 PROのメリットとして挙げられる「Direct X 9.0対応」で、このAPIに対応したゲームが多数登場するのは来年ごろの見通し。これらは3Dmark03のGame2やGame3に匹敵する重いゲームになるのは間違いない。そのときまで現役でいられるビデオカードを選ぶならば、RADEON 9800 PROというのは数少ない選択肢だろう。先行投資の6万円と理解できるならば、このビデオカードは十分に「買い」である。
[長浜和也, ITmedia]
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