News 2003年4月17日 00:50 AM 更新

カノープス、MPEG関連の2製品を発表

カノープスが16日、映像再生ボードとMPEG2キャプチャーユニットの2製品を発表した。どちらも5月上旬の発売予定

 カノープスは4月16日、映像再生ボード「DigitalVideoPlayer」とMPEG-2キャプチャユニット「DigitalVideoRecorder for USB(EMR100)」を発表した。価格はDigitalVideoPlayerが2万9800円、DigitalVideoRecorder for USB(EMR100)が3万9800円。発売はどちらも5月上旬の予定だ。

MTVシリーズとの組み合わせでテレビ鑑賞が可能に

 DigitalVideoPlayerは、現在同社から販売されている高画質ビデオ出力専用カード「VideoGate 1000」と、MTVシリーズなどにも同梱されている赤外線リモコンユニット「CRM-1」をセットにしたもの。リモコンソフトはMTVシリーズの「FEATHER」を同製品向けに新しく開発した。


DigitalVideoPlayerに同梱されるVideoGate1000

 同社によれば、本製品開発の背景にはユーザーからのリクエストがあったという。

 同社のMTVシリーズはテレビチューナー搭載のハードウェアMPEG-2キャプチャカードとして人気が高いが、最近では、ビデオデッキPCのブームもあって、ユーザー層がかつてのようなマニアだけでなく、一般ユーザーにも広まってきた。

 こうしたユーザーから、今後の製品への要望として目立ったのが、「テレビはやっぱりテレビで見たい」というもの。特にPCとテレビが別の部屋に置いてある「ファミリーユーザーから、そうした声が多かった」(同社)。

 システム的には、MTVシリーズとVideoGate1000を組み合わせれば、これまででも可能だった。しかし、この構成でテレビに出力される画像のフレームレートはかなり低く「ほとんど紙芝居状態」(同社)で、実用には耐えなかった。

 今回の製品ではこの問題を解決するため、MTVとVideoGate1000のDMAコントローラを同時に使用。データ転送に使われるCPUパワーを低減して、その分のCPUパワーをテレビ画像の再生に振り分けた。これでフレームレートが実用レベルまで引き上げられたという。


リモコンで液晶テレビからFEATHERを起動してDigitalVideoPlayerをコントロールするカノープスの第1開発部部長 中田潤氏

 同梱されるリモコンソフトのFEATHERは、CMR-1と組み合わせてテレビからPCをコントロールできる。ユーザーはテレビとビデオに近い感覚で操作できるわけだ。さらに、Windows XPのデスクトップ画面も表示できるため、PCの動作状況も監視可能。このDigitalVideoPlayer用FEATHERはWebで配信され、すでにCRM1とVideoGate1000を持っているユーザーもダウンロードして使える。


DigitalVideoPlayer同梱のFEATHERは、テレビからPCのデスクトップを表示可能。リモコンを使ってポインティングオペレーションもある程度はできる

 一方、DigitalVideoRecorder for USBは、現在発売されているDigitalVideoRecorderの外付けUSBユニットバージョン。ハードウェアの機能としてはMTVシリーズを外付けUSBユニットにしたMTU2400からテレビチューナーユニットを除いたものに相当する。ただし、MTU2400で同梱されていたHomeEdgeは、この製品には入っていない。


DigitalVideoRecorder for USB

関連記事
▼ カノープス、ATIとビデオチップ供給で交渉、秋に搭載カードの可能性

関連リンク
▼ カノープス

[長浜和也, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.