News:ニュース速報 2003年5月10日 10:12 PM 更新

「SARSに効果」をうたうサイトに警告

科学的な裏付けなしに「SARSの予防/治療に効果がある」として商品を宣伝しているサイト/電子メール宣伝業者に米当局が警告を発した

 米連邦取引委員会(FTC)と米食品医薬品局(FDA)は5月9日、明確な裏付けなしに自社製品について「新型肺炎SARSに効果がある」とうたっているWebサイト運営企業や電子メール宣伝業者に対し、偽りや、誤解を招くような宣伝文句をネット上から削除するよう警告を与えたと明らかにした。

 発表によると、両機関の調べではこの種の商品宣伝サイトが48件見つかった。またFTCはスパムデータベースの検索で、この手の宣伝を7種見つけた。両機関はこうしたサイトの運営会社やメール宣伝業者に警告文を送り、科学的な証明なしに医療上のメリットをうたうのは違法だと注意を与えたという。

 両機関は、今後も対象サイトのチェックを続け、サイトから裏付けのない宣伝文句が削除/修正されたかどうかの確認にあたるとしている。

 FTCは、FDAおよびカナダ当局の協力を得て各種サイトをチェック。個人用空気清浄機、消毒剤、マスク、ゴム手袋、サプリメントなどで「SARSから身を守れる」とうたっているサイトを調べた。虚偽/誇大宣伝でFTC条例に違反した場合、違反1件につき最高で1万1000ドルの罰金を科され、また消費者への返金を命じられる可能性があると釘を刺している。

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[ITmedia]

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