News:ニュース速報 2003年5月14日 09:46 AM 更新

IBM、次世代メインフレーム発表


 米IBMは5月13日、メインフレーム新製品「IBM eServer zSereis 990」(昨日の記事参照)を発表した。1200人の開発者を動員し4年の歳月と10億ドル以上の資金を投じて開発したとする自信作。

 z990は32プロセッサで最大9000MIPSの性能を発揮、2000年に出荷されたz900と比べプロセッサ数は倍に、システムキャパシティはほぼ3倍に増大したとする。システムダウンなしに1ウェイから32ウェイまでスケールアップできる。IBMのIntelligent Resource Director(IRD)技術により、優先度や目的に応じてシステムリソースをダイナミックに振り分けることが可能。

 1日に最大4億5000万のeビジネストランザクションを処理でき、またクラスタ化によってその処理能力は、ニューヨーク証券取引所の1週間の平均取引量を上回る130億トランザクション/日まで引き上げることが可能だという。

 IBM Global Servicesでは既に、メインフレームのコンピューティングパワーをオンデマンドで提供する「オンデマンドデータセンター」でz990の導入を開始している。

 z990のモデルA08とB16は6月16日に、またモデルC24/D32は10月31日に出荷の予定。

関連リンク
▼ IBM eServer zSeries 990

[ITmedia]

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