News 2003年5月14日 02:07 PM 更新

ソニー、携帯ゲーム機に参入。キーワードは“21世紀のウォークマン”(1/2)

SCEIの久夛良木社長は、2004年末に携帯ゲーム機に参入すると発表した。6センチ、1.8GバイトのUMDという新しい光ディスクメディアを使い、高度な3D表現力を持つという

 Sony Computer Entertainment of America(SCEA)はE3展示会を翌日に控えた5月13日、同社のビジネスカバー範囲を据え置き型のゲームコンソールから、携帯型へと拡大することを発表した。

 PlayStation Portable(PSP)と名付けられた新プラットフォームは、3DグラフィックスやMPEG-4再生といった機能を備え、UMD(Universal Media Disc)という新しいセキュアな6センチ光ディスクメディアでソフトウェアを供給。2004年末の投入を予定。

 今年の夏までに、新しい開発ライセンスプログラムをアナウンスし、年末にはPCベースの開発ツールキットを提供する。

 毎年恒例となっているSCEA・平井和夫社長のプレゼンテーションが進み、E3発表タイトルや新製品のアナウンスが終わったあと、SCEI社長兼最高経営責任者の久夛良木健氏が登場。

 「われわれはビジネスの幅を広げるため、新しいプレイステーションのファミリーに新しい仲間を迎えることにしました。でも、それはPS3ではありませんよ。われわれの新しい子供はPSP。携帯型のプレイステーションです」と話し始め、小さなディスクカートリッジをポケットから取り出した。


UMDカートリッジを掲げる久夛良木氏

 取り出したのはUMD。6センチのコンパクトな光ディスクで、2層記録時に1.8Gバイトの容量を提供する。またセキュリティ技術により、コンテンツ保護を実現しているという。実際、DVDではないプロプライエタリなメディアであるため、PCを使ったコピーは難しいだろう。


UMDのスペック。小さく大容量でセキュアな独自フォーマット

 また具体的な3D能力については言及しなかったものの、3DポリゴンとNURBSによる滑らかなオブジェクト描画を実現するという。NURBSとは「Non-Uniform Rational B-Spline」の略で、少ないポリゴン数で滑らかな曲面を表現する3Dグラフィックの手法。3Dグラフィックの描画に必要なデータ量を削減しつつ、複雑な曲面を持つオブジェクトが生成可能になる。

 ディスプレイは16:9の横長画面を持つ480×272ピクセルのワイド型TFT液晶パネルを採用。サイズは4.5インチ以下でバックライト付きとアナウンスされた。

 加えてMPEG-4もしくはそれに準ずるCODEC(DivXなどか?)のデコードも可能なため、高品質なムービーを挿入したコンテンツも制作できる。


グラフィック機能の概要。注目機能はNURBSとMPEG-4デコード

 この程度の解像度で、果たしてNURBSが必要なのか? という疑問もあるだろうが、単純なクオリティ向上目的だけでNURBSを実装しているわけではないだろう。

 NURBSを用いることで演算量は増えるが、3Dオブジェクトのデータ量が減る。結果的に高速に動かすデータの量が減り、演算量の増加を加味しても、トータルでは省電力になる可能性もありそうだ。もちろん、3Dオブジェクトのデータがシンプルになれば、内部メモリの節約にもなるはずだ。

[本田雅一, ITmedia]

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