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2003年5月20日　06:19 PM 更新

TDK、パッシブ型＆カラーフィルタ式有機ELで4096色を実現

TDKは、パッシブマトリクス駆動型の有機ELディスプレイでは業界初となるカラーフィルタ式4096色タイプを開発、年末から量産化する

　TDKは5月20日、パッシブマトリクス駆動型の有機ELディスプレイでは業界初となるカラーフィルタ式4096色タイプを開発、年末から量産化すると発表した。

　新タイプは、高輝度・長寿命の白色素子の開発やカラーフィルタの最適化、専用ドライバICを採用することでRGB各色16階調を実現した。表示エリアサイズは79×20ミリ、256×64ピクセル表示が可能で輝度は100カンデラ／平方メートル。車載機器やPDA、計測機器といった用途を想定している。

　同社は白色有機EL素子とカラーフィルタの組み合わせによるマルチカラー化に取り組み、既に64色タイプをカーオーディオ向けにサンプル出荷中。一般の有機ELディスプレイでは各色の発光素子ごとに輝度寿命が異なる点が課題だが、白色素子とカラーフィルタを使用した方式なら輝度寿命を同一にできるメリットがある。製品寿命は室温で1万時間以上を達成しているという。

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